睡眠障害

周期性四肢運動障害の症状とその治療法や自分でできる対策

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足がピクピクする

十分寝ているはずなのにすごく眠い…睡眠薬を飲んでるのに不眠症が一向に治らない…

こんな風に悩んでいる方、もしかしたら周期性四肢運動障害かもしれません。

眠気や不眠の話なのに運動障害?と思ってしまうかもしれませんが、周期性四肢運動障害は睡眠障害の中の睡眠関連運動障害の一つであり、睡眠に大きく関係しています。

今回は、この周期性四肢運動障害の症状や治療法についてご紹介していきます。







1.周期性四肢運動障害の症状

周期性四肢運動障害の主な症状は、睡眠中の不随意運動とそれによる日中の眠気です。

不随意運動とは、自分の意志ではなく勝手に動いてしまうことを指します。

この不随意運動は、足首がピクピクッと曲がったり、脚で蹴るように動いたりするもので、時に一緒に寝ているパートナーを蹴り上げてしまうこともあります。

主に脚に起こりますが、腕やひじ、また、お腹のあたりや顔の筋肉の動きを伴うこともあります。

睡眠中の特にレム睡眠icon-external-link の時に起こりやすく、持続する時間にしては0.5~5秒ほどですが、これを20~40秒の周期で繰り返すのが特徴です。

この症状のせいで、途中で起きてしまう中途覚醒の回数が増えたり、自分では気づかなくても身体が頻繁に動いてしまうことによって熟睡障害となるなど不眠の症状があらわれ、十分睡眠時間をとっているはずなのに日中ひどく眠いという状態になってしまいます。

また、このピクつきは睡眠中だけでなく、日中に起こることもしばしばあります。

昼間であってもすねや手のあたりがけいれんしたりピクピクする、そして、日中に強い眠気を感じるようであれば、周期性四肢運動障害を疑った方が賢明です。

この病気の一般人口における有病率は1~4%と推定されていて、100人に1人以上はかかる割と一般的な病気です。

特に高齢者に多く、65歳以上の高齢者のうちの45%がこの病気の症状があてはまるという報告もあります。(※)

この周期性四肢運動障害は、同じ睡眠関連運動障害であるむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)icon-external-link と密接に関連していて、むずむず脚症候群患者の約8割が周期性四肢運動障害にもかかっているといわれています。

※高齢者の睡眠障害 清水徹男

2.周期性四肢運動障害の原因

周期性四肢運動障害の原因は現在では明確にはわかっていませんが、運動神経系がうまく働かないことにより何もないのに勝手に反射が起きることで不随意運動が起こってしまうと考えられています。

3.周期性四肢運動障害の検査・診断

周期性四肢運動障害の診断には通常の問診だけでなく、睡眠ポリグラフ検査が必要となります。

睡眠ポリグラフ検査とは、頭や顔、手や足など身体のいたるところにセンサーを付けて眠り、睡眠時の心電図や筋電図、眼球運動などを記録する検査です。

この睡眠ポリグラフ検査や問診によって以下の診断基準にあてはまることがわかれば周期性四肢運動障害と診断されることになります。

  • 不眠、あるいは日中の過度な眠気がある
  • 周期性四肢運動がみられる
  • 睡眠ポリグラフ検査にて20~40秒周期で0.5~5秒間持続する運動が測定される
  • 睡眠ポリグラフ検査にて運動による覚醒が認められる
  • 他の身体的疾患、睡眠障害が原因でない

4.周期性四肢運動障害の治療

周期性四肢運動障害は脚がむずむずして眠れないという症状のむずむず脚症候群icon-external-link と共通する点が多く、同じような治療が行われます。

基本的には薬を使った薬物療法で、ドーパミンという脳内物質の活動を活性化させるドーパミン受容体刺激薬や抗てんかん薬であるクロナゼパムという薬が主に処方されます。

多くの場合、この薬物療法で症状は改善する傾向にあります。

5.周期性四肢運動障害の自分でできる対策

これらの薬を使った治療以外にも自分でできる対策としては以下のことが挙げられます。

  • カフェインの摂取を控える
  • 疲れストレスを溜めすぎない
  • 日中の眠気解消のため仮眠をとる

特にカフェインやストレスは症状を悪化させてしまうことがあるので、飲みすぎたり溜めすぎたりしないように注意が必要です。

また、カフェインはコーヒーだけでなく紅茶日本茶にも多く含まれている点にも注意しましょう。

まとめ:日中の過度な眠気は病気のサイン

以上、周期性運動障害の症状や治療法についてご紹介してきました。

十分に睡眠時間を確保しているのに日中眠くなってしまう場合、それはこの周期性四肢運動障害のほかにも過眠症icon-external-link 睡眠時無呼吸症候群icon-external-link などの睡眠障害にかかっている恐れがあります。

過度の眠気により仕事や勉強などに支障が出てしまう場合には、無理をせず病院で医師に相談することをおすすめします。

※この病気の場合、寝ているときのピクつきという症状がありますので、家族やパートナーに寝ているときの状態をチェックしてもらうのも診断の参考になります。

ただ、通常の病院では周期性四肢運動障害の場合、ただの不眠症と診断されてしまうこともありますので、睡眠障害を専門とする病院を受診する必要があります。

もし睡眠障害専門の病院がどこかわからないという方は、日本睡眠学会が睡眠医療認定医を公表していますので下記のHPをご覧ください。

睡眠医療認定医リスト(日本睡眠学会)

むずむずして眠れない!むずむず脚症候群の症状とその対処法7選










参考:
・好きになる睡眠医学 内田直
・女性のための睡眠バイブル 渋井佳代 遠藤拓郎
・高齢者の睡眠障害 清水徹男
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