睡眠

勉強時間を確保したい!受験生に必要な睡眠時間とは

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受験生に必要な睡眠時間とは

受験まであと少しだから睡眠時間を削ってでも勉強する!!

中学受験、高校受験、大学受験、そして社会人になっても資格試験と日本では多くの受験を突破していかねばなりません。受験合格に必要なのはなんといっても勉強時間の確保です。

学生であれば学校の授業がありますし、社会人であれば仕事があります。これらの時間を削ることはできないので、勉強時間を確保しようとするとまず睡眠時間を削るという人は多いのではないでしょうか。

しかし、十分な睡眠は記憶定着に必要なものです。あまりに削りすぎると覚えが悪くなりますし、何より睡眠時間が足りていないと日中にも眠くなってしまい勉強の効率も悪くなります。

この勉強時間と睡眠時間のバランスは多くの受験生にとって大きな問題です。

今回は、受験生に必要な睡眠時間についてご紹介していきます。

1.睡眠と記憶の関係

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠icon-external-link があるということは一度は聞いたことがあると思います。

レム睡眠とは身体を休んでいるけれども脳は働いている比較的浅い眠りで、逆にノンレム睡眠とは脳は休んでいるけれども身体は完全には力を抜いていない比較的深い眠りです。

人は比較的浅い眠りであるレム睡眠のときに記憶の整理をしているといわれています。

通常生活していれば、テレビからの情報や友人・同僚との会話、読書からの知識など膨大な情報を日々脳にインプットしています。

インプットされたたくさんの情報は短期記憶として一時的に保存されますが、どれも断片的で乱雑に保存されています。これでは、必要なときに必要な情報を引き出すことはできません。

これらの短期記憶を関連性や規則性に則って整理し、長期記憶として定着させるのがレム睡眠です。

夜に難しい問題を解いていてわからなくて寝てしまったけれど、翌日みたらスラスラ解けた!という経験がある人もいると思います。これはレム睡眠によって記憶がしっかりと整理されたからと考えることができます。

実際に行われた睡眠と記憶の実験では、朝記憶したものを夕方に覚えているかテストした結果(この間は眠らない)と、夜記憶してから眠り、朝テストした結果では明らかに眠ってからテストした方が正解率が高かったことがわかっています。

このように何かものを覚えるためには睡眠は絶対に必要なものです。

2.理想の睡眠時間と実態

①理想の睡眠時間

そもそも記憶とは別に健康面で必要な睡眠時間というものもあります。

アメリカ睡眠財団が睡眠の専門家たちを集めて作成した年代別の推奨睡眠時間は以下の通りです。(受験や勉強に関係ある年代を抜粋しています。)

  • 就学児(6~13歳): 9~11時間
  • ティーンエージャー(14~17歳): 8~10時間
  • ヤングアダルト(18~25歳): 7~9時間
  • 成人(26~64歳): 7~9時間

引用:HUFF POST LIFESTYLE

これから考えると中学受験をする小学6年生は9~11時間、高校受験をする中学校三年生や大学受験をする高校三年生は8~10時間、そして、大人は7~9時間は『健康面』からみると必要だということがわかります。

これを見て多くの方がこう思うことでしょう。

そんな寝ていたら勉強なんて進まない!

たしかに、世界的に見ても睡眠時間が短い日本人からしたらこの睡眠時間は長く感じるかもしれません。

②受験生の睡眠時間の実態

では、受験生たちは実際にどれくらいねむっているのでしょうか。

これには受験生の睡眠時間を調査した結果があるのでそちらも見てみます。

中学受験生の平均睡眠時間

中学受験生の平均睡眠時間は?(inter-edu.)より筆者が作成

※クリックすると拡大できるようになります。

大学受験生の平均睡眠時間

データでわかる難関大合格者の9月の勉強時間と睡眠時間(進研ゼミ高校講座)より筆者が作成

※クリックすると拡大できるようになります。

中学受験生は8~9時間、あるいは6~7時間が多く、大学受験生は6~7時間の睡眠時間をとっている人が多いようです。(高校受験生のデータはよいものが見つかりませんでした。)

どちらも推奨睡眠時間よりは大分短い結果となっています。私自身も高校受験・大学受験と経験しましたが、やはり9時間10時間も寝てはいられないのが実情だと思います。

ちなみに日本テレビアナウンサーの桝太一さんは東大出身ですが受験のときは8時間は眠っていたそうです。(※)

しかも高3で文系から理系に転向してるのにこの睡眠時間です。やはり、東大出身でかつ成功している人は頭のつくりが違うのかもしれません。

東大卒・桝太一日テレアナ 受験時代「8時間は寝ていた」(dot.)

3.受験生に必要な睡眠時間

話が少しそれてしまいましたが、健康面では長い睡眠が必要なのですが、実際の受験生は睡眠時間を削って勉強をしています。では、どこまで睡眠時間は削ってもいいものなのでしょうか。

これには諸説ありますが、睡眠医療の専門家である遠藤拓郎氏が『合格を勝ち取る睡眠法』という本で提唱している最低限必要な睡眠時間は以下の表のとおりです。最低限必要とは、睡眠によって疲れをとることができて日中の勉強の効率を下げないレベルを指します。

最低限必要な睡眠時間

遠藤氏は実際に病院で不眠症の治療を行う医師でもありますので、ビジネス関連の方が書いた本よりは信頼に値すると思います。

遠藤氏は学校や仕事がある日は短くし、足りない分を土日で補う睡眠法を推奨しています。

この表を見て注意していただきたいのはあくまで最低限というところです。

子供、特に小学生、中学生といった身体が完全に大人になっていない時期は成長のためにも睡眠は非常に重要です。

受験時の一時的な処置とはいえできれば推奨時間分眠ることが一番です。自分の、あるいは子どもの将来のために一時的に頑張らないといけないときに参考にするべき時間となります。

4.睡眠時間を補う方法

この表の時間を見て、多くの方は最低限とはいえさすがに少ないんじゃないかと思うことでしょう。子どもはもちろん、大人も4.5時間ではだいぶ短いので眠くなってしまう恐れがあります。

重要なのは夜の睡眠時間だけでなく、睡眠の質を上げること、そして、仮眠をとることです。

睡眠の質を上げるためには、夜更かしをせず夜になったら寝て朝になったら起きるという一定の体内のリズムに沿った睡眠をとる必要があります。

遅い時間に寝て遅い時間に起きると、身体は実際に起きる時間より早く目覚めようとホルモンや体内が働き始めてしまい、睡眠の質が下がってしまいます。

人間は古来から太陽が沈んだら寝て、太陽が昇ったら起きるという生活を繰り返してきたのでこのようなリズムを維持することが睡眠の質向上にとても役に立ちます。

icon-check-circle 関連記事:
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また、日中の眠くなってしまうときは短い仮眠をとることで眠気を解消することができます。

ポイントは15分程度という短い時間に抑えることです。

あまり長い時間眠ってしまうと深い眠りに入ってしまい、なかなか起きれなくなったり、逆に起きたときに眠気が増してしまうことがあります。

そして、仮眠をとる時間帯もできれば昼頃までにする必要があります。

夕方以降の仮眠はその日の夜の寝つきを悪くしてしまう恐れがあります。そうなってはせっかく整えたリズムも狂ってしまいますので注意が必要です。

日本では仮眠をとる文化があまりないので実感がわかないかもしれませんが、実際に仮眠をとるとその効果がわかると思います。

短い時間でも非常にスッキリしてすぐに勉強に取り掛かることができます。

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まとめ:自分の眠気と相談しながら睡眠時間を決めましょう。

自分に合った睡眠時間を見つけよう

以上、受験生に必要な睡眠時間についてご紹介してきました。

紹介した推奨睡眠時間も最低限必要な睡眠時間も一般的な値であって実際の必要な時間は人によって異なってきます。6時間でも眠くならない人もいれば、8時間寝ても眠い人はいます。

これらの時間はあくまで参考にとどめ、実際に自分で眠ってみて眠気が強くならないラインを測っていくことが大切です。




参考:
・合格を勝ち取る睡眠法 遠藤拓郎
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