睡眠時無呼吸症候群

自分で治す!睡眠時無呼吸症候群の自分でできる対策6選

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睡眠時無呼吸症候群の対策

日中の過度の眠気や夜中のいびきなどを引き起こす睡眠時無呼吸症候群は患者さんやご家族の生活や仕事に大きな影響を及ぼします。

睡眠時無呼吸症候群を早期に治していくためには病院での治療が必要ですが、できることはこれだけではありません。

この病気の原因である肥満を解消するためのダイエットなど自分でもできる対策はたくさんあります。

今回は、このダイエットを含めた病院ではなく自分でもできる睡眠時無呼吸症候群の対策をご紹介していきます。







1.睡眠時無呼吸症候群の症状・原因

自分でできる対策の前にまず睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気でどんな治療が必要なのかをざっと説明していきたいと思います。

①睡眠時無呼吸症候群のタイプ

睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が止まってしまう病気ですが、その原因によって2つのタイプに分類することができます。

閉塞型睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に気道が狭くなってしまう、あるいは塞がってしまうことで呼吸ができなくなってしまうタイプが閉塞型です。

睡眠時無呼吸症候群のほとんどがこの閉塞型で大きないびきをかくのが特徴です。

中枢型睡眠時無呼吸症候群

呼吸を調節している脳の中枢部分に異常が起きることで睡眠中に呼吸が止まってしまうのが中枢型です。

閉塞型と比べいびきは小さいものの夜中に起きてしまう中途覚醒が多いのが特徴です。

以下では、大半の睡眠時無呼吸症候群を占める閉塞型についてご紹介していきます。

②睡眠時無呼吸症候群の症状

まず睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状はいびき無呼吸です。

大きくうるさいいびきが朝まで続く、そして、いびきが途中で突然止まり無呼吸となる場合、この病気を疑ったほうが懸命です。

このほかにも睡眠の質が低下したことによる日中のひどい眠気夜間頻尿肥満起きがけの頭痛などの症状があらわれる場合もあります。

②睡眠時無呼吸症候群のリスク

睡眠時無呼吸症候群の怖いところはこれらの症状だけではありません。それはこの病気を原因とする合併症です。

主な合併症としては高血圧高脂血症、そして糖尿病icon-external-link といった生活習慣病が挙げられます。

これらの病気は狭心症心筋梗塞など死につながる病気の原因となります。

ですので、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は早期に治療を始めることが非常に大切です。

③睡眠時無呼吸症候群の原因・メカニズム

睡眠時に無呼吸が起こる最大の原因は肥満です。

そもそも眠っている時は健康な人でも舌の周りの筋肉が緩み上気道は狭くなっています。

そこに、肥満によって気道周辺に脂肪がついているとさらに気道は狭くなりいびきや無呼吸が生じてきます。

この肥満のほかにも骨格が細いあごが小さい首が短いといったことも気道が狭くなる原因となります。

そのいびき要注意!睡眠時無呼吸症候群の5つの症状とその原因

2.睡眠時無呼吸症候群の検査・治療

①睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群かどうかを診断するための検査は、通常の問診のほかに専門の検査も必要です。

血液中の酸素濃度を測定するパルスオキシメーターや鼻や口の空気の流れを調べるアプノモニター、そして、身体中にセンサーを取り付けて睡眠時の脳波や身体の状態を調べる睡眠ポリグラフ検査などが行われます。

これらの検査によって睡眠時無呼吸症候群かどうか、そしてその重症度を調べることができます。

睡眠時無呼吸症候群の3つの検査とその費用

②睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群の治療では主にCPAPと呼ばれる装置を用いたCPAP療法が行われます。

CPAPとは、鼻にマスクを付け、そこから空気を送り込み強制的に気道を確保する装置です。

その改善効果は大きく、つけたその日から快適な眠りにつくことができることもあります。

また、軽症の場合には、睡眠中に専用のマウスピースをくわえ、下あごを前方に押し出すことによって気道を確保する手法もあります。

このマウスピースの効果も大きく、いびきの90%を抑えることができるといわれています。

このほかにも外科的手術が行われる場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群の3つの治療法とその費用

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3.睡眠時無呼吸症候群の自分でできる対策

これらの治療により症状を改善させていきますが、治療のためにできることはこれだけではありません。

以下では、病院での治療のほかにも自分でできる症状改善のための対策をご紹介していきます。

①ダイエット

先ほども触れたようにこの病気の主な原因は肥満です。

CPAPなどの治療法はあくまで症状を抑える対症療法であり、やめれば元の状態に戻ってしまいます。

睡眠時の無呼吸を根本から改善させていくためにはダイエットが必要不可欠です。

ダイエットには、やはり運動をすることが一番です。

日本睡眠学会等が作成した治療のガイドラインでは、軽く息がきれるレベルの30~60分間の運動を、週4~7回行うのが望ましいとされています。

しかし、患者さんの多くは男性で働き盛りの人も多いため、運動に長い時間を確保するのは難しいことが多いと思います。

ですので、通勤で使うバスをやめて自転車・徒歩にしてみたり、目的地の一つ前の駅で電車を降りて歩いてみたりといった工夫で日々の運動量を少しでも確保することが大切です。

(なお、太っていないという人でも運動は症状改善に効果があるといわれています。)

また、間食をやめる、栄養バランスの整った食事をとるといった食生活を改善することも大きな効果があります。

仕事などでストレスがたまると食べ過ぎたり、お酒を飲みすぎたりしがちですが、極力控えるようにしましょう。ストレス解消の意味でも、軽い運動は効果的です。

ただ、これらを一人で行うのは大変ですし、意識を保ち続けるのは難しいと思いますので、ご家族にも協力してもらいながら取り組むことがダイエット成功につながります。

②十分な睡眠時間を確保する

睡眠の量も質も大事

主な症状である日中の眠気は、睡眠時間を十分に確保することで改善に向かうことがあります。

社会人として働いていると残業してやらなければならない仕事があったり、付き合いで夜遅くまでお酒を飲まなければならなかったりとどうしても睡眠時間は削られてしまいがちです。

しかし、人にはそれぞれ必要な睡眠時間というものがあります。

健康な人でも基本的には6~8時間は必要です。

仕事も健康な身体があってこそなのでできる限り睡眠時間を確保するようにしましょう。

また、睡眠は量だけでなくも重要です。

平日に睡眠時間が取れないと、休日にいわゆる寝だめをしてしまいがちですが、寝だめは睡眠の質を低下させる要因ともなります。

極力、平日も休日も同じ時間に起きるようにして規則正しい睡眠習慣を維持するようにしましょう。

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③ポジションセラピー(睡眠姿勢の改善)

いびきや無呼吸は、仰向けに寝ていると起こりやすいといわれています。

ですので、日々の睡眠の姿勢を治していくことも症状の改善につながることがあります。これをポジションセラピーといいます。

基本的には、仰向けではなく横向きで眠ることが望ましいです。

また、睡眠中に息苦しくなり気道を確保するために自然とうつ伏せに寝てしまうことがありますが、胸が圧迫され、骨格がゆがみ、腰痛や顎関節症などを引き起こすことがあるのでうつ伏せもNGです。

ただ、このポジションセラピーは症状が中等症から重症の場合、ほとんど効果はありませんので注意が必要です。

④喫煙・飲酒を控える

飲酒はほどほどに

photo credit: ednl Afsluitend tripeltje, net voor de regen via photopin (license)

タバコを吸うと、のど粘膜に炎症を起こし、気道が塞がりやすくなります。実際に、睡眠時無呼吸症候群患者には喫煙者が多いとも言われています。

喫煙はこの病気だけでなく、身体全体の健康によくないのは周知の事実です。

これを機に禁煙や減煙を心がけましょう。

また、飲酒も肥満の原因になるだけでなく、いびきや無呼吸を悪化させる要因となります。

寝酒も一時的に寝つきがよくなっても、ゆくゆくは睡眠の質を低下させてしまうので、睡眠前の4時間は飲酒を控えるようにしてください。

⑤睡眠薬や精神安定剤を控える

睡眠時無呼吸症候群は中途覚醒熟睡障害など不眠症icon-external-link と共通した症状があるため、睡眠薬や精神安定剤に効果がありそうに感じますが、これらの薬は気道の拡張筋を弛ませ気道が塞がりやすくなりますので控えるようにしてください。

なお、心療内科等にて実際に処方されている場合は、主治医と必ず相談してから休薬や減薬を行うようにしてください。

⑥鼻腔テープ

軽いいびきや軽い無呼吸の場合、市販されている鼻腔テープも効果があります。

鼻腔テープは貼るだけで鼻腔を広げ、鼻通りをすっきりさせることができます。

なお、こちらを使用する場合にも、事前に主治医に相談するようにしてください。

まとめ:病院での治療と一緒に自分でもできる対策を取り組みましょう

以上、睡眠時無呼吸症候群の自分でもできる6つの対策をご紹介してきました。

その効果には差がありますが、どれもすぐに取り組むことのできる日常的な対策です。

特に、ダイエットは睡眠時無呼吸症候群を根本から治すことのできる重要なものです。

CPAPなどの症状を緩和する病院での治療とともに自分の力で治すという強い意志で対策に取り組んでもらえると幸いです。







参考:
・図解 睡眠時無呼吸症候群を治す!最新治療と正しい知識 白濱龍太郎
・睡眠時無呼吸症候群がわかる本 成井浩司
・いびきと眠気にご注意!睡眠時無呼吸症候群のすべて 成井浩司
循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン
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