睡眠時無呼吸症候群

費用は?検査法は?誰でもわかる睡眠時無呼吸症候群の検査・診断法

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睡眠時無呼吸症候群 検査 診断

前の記事icon-external-link にて睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状や原因について説明してきましたが、今回はSASの検査や診断法についてご紹介します。(睡眠時無呼吸症候群のことを以下ではSASと呼びます。)

主な流れとしては、1.問診、2.スクリーニング検査、3.精密検査という流れとなります。

1.問診

まず、通常の病気と同様医師による問診が行われます。

問診では、SASの主な症状であるいびきや無呼吸、肥満、昼間の眠気や居眠りといったことから喫煙や飲酒の頻度などの生活習慣、高血圧や糖尿病などの持病の有無、服用している薬など細かなところまで確認が行われます。

このうちいびきや無呼吸は本人では自覚しづらい症状であるため、正確な診断には家族などの第三者の指摘が必要となります。診断を受ける際は、パートナーに同席してもらうといいでしょう。

また、いびきを正確に把握するために、睡眠中の音を録音しておくことも有効です。

特に独身で一人暮らしをしている場合には、いびきを確認できる人がいないので診断前の自己判断としても活用することができます。いまでは、スマホのアプリなどでも録音することができるので不安がある方は一度試してみてください。

2.スクリーニング検査

① エップワース眠気尺度

睡眠時無呼吸症候群 検査 診断 エップワース眠気尺度

問診の次には、スクリーニングと呼ばれるふるい分けを行います。

まず行われるのが、日中の眠気を診断する『エップワース睡眠尺度』とよばれる簡易的なチェックです。これは簡単な質問に答えるだけで過眠症などを含めた睡眠障害の測定で自分でも行うことができます。

気になる方は下記記事をご覧ください。

icon-external-link 過眠症セルフチェック(エップワース眠気尺度)

このほかに行うスクリーニング検査としては、酸素状態を調べるパルスオキシメーターによる検査や睡眠中の呼吸状態を調べるアプノモニターによる検査などがあります。

② パルスオキシメーター

呼吸症候群 検査 診断 パルスオキシメーター 

画像引用:岡崎内科・呼吸器科

パルスオキシメーターとは人差し指にセンサーを付けて、血液中の酸素濃度(動脈血酸素飽和度:SpO₂)を測定する器械です。

SASでは睡眠時に無呼吸になることにより血液中の酸素濃度が低下していますので、その状態を確認することができます。この酸素濃度は、%で表し、健康な人は95%以上ありますが、SASであれば基本的にこれを下回る数値が出てきます。

③ アプノモニター

睡眠時無呼吸症候群 検査 診断 アプノモニター

画像引用:横山耳鼻咽喉科

アプノモニターでは、睡眠中の鼻や口の呼吸による空気の流れやいびきや気道を通る空気の流れを測定し、無呼吸がどのくらいの頻度で起こっているか、何秒止まっているかといった呼吸の状態を記録することができます。

この睡眠中の無呼吸の回数によってSASの重症度を判断します。

◎SASの診断基準

SASの重症度は、無呼吸低呼吸指数(AHI)で判断します。AHIとは、睡眠中の無呼吸や低呼吸の回数です。無呼吸は10秒以上呼吸が停止すること、低呼吸は呼吸が10秒以上、50%以下に低下することを指します。

SASとして診断されるのはこのAHIが一時間に5回以上のとき、あるいは一晩に30回以上ある場合です。また、このAHIによって重症度も以下のように分類されます。

  • 軽症:AHI=5~14回/時間
  • 中等症:AHI=15~29回/時間
  • 重症:AHI=30回以上/時間

このパルスオキシメーターやアプノモニターは小型で操作も簡単なので、病院から借りて自宅で検査することができます。ただ、これらの検査で重症かどうかはわかりますが、軽症や中等症のレベルを細かく判定することはできません。

そこで、最終的な判断には次の睡眠ポリグラフ検査が必要となります。

3.精密検査(睡眠ポリグラフ検査)

睡眠時無呼吸症候群 検査 診断 睡眠ポリグラフ検査

画像引用:研究検査科

パルスオキシメーターなど簡易的な検査の後にSASの確定診断のために行われるのが『睡眠ポリグラフ検査』です。

この検査では、スクリーニング検査で測定した酸素濃度や呼吸の状態と合わせていろんなデータを記録することができます。

仰向けがどれくらいの頻度であらわれるか、胸や腹部に換気運動がみられるか、心電図、脳波、筋電図、眼球運動など睡眠ポリグラフ検査では睡眠の状態を細かく記録し、SASのタイプや無呼吸の程度、合併症の有無などを診断することができます。

上の図のように胸や腰にバンドをしたり、呼吸を測定する器具を鼻や口に装着したりと複雑な機器を使用するため、この検査は入院する必要があります。ただ、入院といっても睡眠時の記録をとることが目的なので、仕事終わりの夜から入院して翌日の朝に退院することができる場合も多いです。

◎SAS検査にかかる費用

これまで述べたSASの検査はいろんな器具が使われますが、基本的には健康保険が適用されるので全費用の3割負担で済みます。

負担金額は以下の通りですが、ポリグラフ検査の場合、入院となるので検査費用以外に部屋代などがかかるので注意が必要です。

3割負担の検査費用の一例

  • パルスオキシメーター:300円
  • 簡易検査:2700円
  • ポリソグラフィー(PSG)検査:10440円

引用:図解 睡眠時無呼吸症候群を治す!最新治療と正しい知識

※ポリソグラフィー(PSG)検査とは睡眠ポリグラフ検査のことです。

4.SASの検査・診断は何科を受診すればいいの?

SASの検査・診断にはこれまで書いてきたように特別な機器が必要になりますので、睡眠専門の医療機関を受診する必要があります。

睡眠専門の医療機関については、日本睡眠学会のHPが睡眠医療認定医がリストアップされていますのでこちらからお近くの医療機関を探してみてください。

icon-external-link 睡眠医療認定(日本睡眠学会)

次の記事では、SASの代表的な3つの治療法とそのメリット・デメリットについてご説明します。

icon-external-link CPAPって何?睡眠時無呼吸症候群の3つの治療法とメリット・デメリット




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